徒然ゆるらかレポート

学生。疑問に思ったこと・興味のあることをレポートします。

選挙はなぜ大事なのか?民主主義における選挙の重要性とは?

こんにちは。ふさねこです。


先日参議院選挙が行われましたね。相変わらず投票率は低いようです。特に若者の投票率の低さが目立ちますね。
投票率が低いのは今に始まったことではありませんが、やはり投票率が低いということは問題です。国民の政治への関心が低いことの表れでしょう。


選挙は、民主主義において重要な役割を果たしているのです。最高裁判決で、選挙権は議会民主主義の根幹とされています。



選挙権は、日本国憲法で保障された人権の一種ですが、国民が国政に参加する権利である「参政権」に分類されます。


日本国憲法15条1項
公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。



日本は民主主義国家であり、民主主義社会において、主権者は国民です。つまり、国政の最終的な決定は国民がするということです。


しかし、国民全員が直接に議論・決定に参加すると、収拾がつかず政治は滞り、不都合が生じます。そのため、選挙で国民の代表を選び、その人たちが議論・決定(国政)を行います(間接民主制)。
こうすることで、国民の意見つまり民意を政治に反映させているのです。



総務省のホームページの「選挙の意義」によると、

5.選挙と政治
日本は国民が主権を持つ民主主義国家です。
選挙は、私たち国民が政治に参加し、主権者としてその意思を政治に反映させることのできる最も重要かつ基本的な機会です。

6.政治と国民
「人民の、人民による、人民のための政治(政府)」。民主主義の基本であるこの言葉は、私たちと政治との関係を象徴する言葉です。
国民が正当に選挙を通して自分たちの代表者を選び、その代表者によって政治が行われます。


とされています。



ここで問題になるのは、少数派の意見です。

選挙で選ばれる公務員の数には限りがあり、得票数の多い人から当選し、国民の代表になれるわけですから、国民の少数派はやはり国会の中でも少数派です。多数決で決定される現状では、少数者の意見が切り捨てられることが懸念されます。

少数派の意見が切り捨てられるようでは、民主主義の理念に反します。


しかし、この最終的な多数決は、選挙で選ばれた公務員が特定の国民のためだけでなく、すべての国民のために充分な議論をすれば、最善の結論が導き出されるということを前提にしています。少数派であっても議論に参加して最善の結論を導き出すことを通して意見が反映されるということです。そのため、十分な審理を尽くさないまま採決をすることは、民主主義に反すると言えます。


私見ですが、議論での意見のぶつかり合いが、慎重で多角的な検討を促し、特定の人々の利益にしかならないような極端で偏った結論を導き出すことを抑止すると思います。その点からも、少数派の意見は、必要不可欠であると考えます。



選挙は、ただ公務員を選ぶだけではなく、間接的に国政に参加する意味を持ち、その結果投票者自身の将来を決定することにつながります。

これから社会を担っていく若者こそ、政治に関心を持ち、自分自身で政治について考えて将来の社会を決定する選挙に参加することが大切なのではないでしょうか。



最後までお読みいただきありがとうございました。