徒然ゆるらかレポート

学生。疑問に思ったこと・興味のあることをレポートします。

同一硬貨の使用における枚数制限

こんにちは。ふさねこです。


10月から消費税が10%に上がりました。
とはいえ、飲食店では店内利用時に10%で、持ち帰り時には8%となるなど税率も一律ではなく複雑になりましたね。


消費税の変更によって生じる不便の1つに価格に端数が出ることがあると思います。


消費税が8%になった際にも、百均の価格が105円から108円になるなど、価格が数円単位で値上がりしました。


長い間消費税5%が維持されましたから、5%でキリの良い価格となるように設定されていたのでしょうか。


以下は、消費税の変遷です。

1989年4月 消費税3%で消費税導入
1997年4月 消費税5%
2014年4月 消費税8%
2019年10月 消費税10%(一部8%維持)




細かいお金を持ち合わせていなかったり、細かいお金を探すのが面倒だったりするなどの理由でキリの良い金額を出したものの、価格のキリがよくないために細かいお釣りが返ってくることが昔に比べて増えていると思います。


1円や5円などの細かい硬貨が財布に沢山あるとかさばる上に重たくなりますから、できれば使ってしまいたくなると思います。




しかし、同一の硬貨は一度に使用できる枚数が法律で制限されています。


通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律

法貨としての通用限度)
第七条 貨幣は、額面価格の二十倍までを限り、法貨として通用する。


法貨
(法定貨幣の略)国法をもって強制通用力を与えられた貨幣。
(広辞苑より引用)



つまり、20枚までの使用は問題ないということですね。



財務省のホームページによると、この制限の趣旨は以下のように示されています。


「これは、貨幣は、小額な取引きに適しているものの、あまりに多くの数が使用された場合、保管や計算などに手間を要し、社会通念上、不便となることから、上限を設けています。

ただし、取引の相手方の了解が得られるならば、それを妨げるものではありません。」




例えば、コンビニで飲み物を買った時に1円玉で150円払った場合、お店にとっては数える作業に時間がかかり迷惑ですよね。そこで、コンビニ側は1円玉の使用を20枚までにしてもらうようお客さんに要請できるわけです。


あくまで、コンビニは制限"できる"のであって、制限"しなければならない"わけではありません。




なぜなら、これは、大量の同一硬貨を受け取る側のための制限だからです。大量の同一硬貨を受け取る側が、この硬貨を数える手間を問題ないと判断したのであれば、誰も文句は言えませんね。


この規定は、大量の同一硬貨を受け取る側を保護していると言えます。


私見ではありますが、レジが混んでいる時に大量の同一硬貨で支払いをして時間がかかったとしても、他のお客さんがこの規定を持ち出してお客さん・お店に大量の同一硬貨の使用を止めさせることはできないのでしょう。




また、紙幣の使用については枚数制限されていません。

日本銀行

(日本銀行券の発行)
第四十六条 
2 前項の規定により日本銀行が発行する銀行券(以下「日本銀行券」という。)は、法貨として無制限に通用する。


日本銀行券】
日本銀行が発行する銀行券。強制通用力をもつ。日銀券。
(広辞苑より引用)



当然ですよね。100万円の取引をする際には、1万円札を100枚出すしかありません。日本では、1万円より高額の紙幣はありませんから。





因みに、政府のポイント還元制度により、2019年10月から2020年6月までの間、対象の店舗でキャッシュレスを利用すると、最大5%還元されるそうです。

しばらくはキャッシュレスを利用するのが良いかもしれないですね。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。