徒然ゆるらかレポート

学生。疑問に思ったこと・興味のあることをレポートします。

塩分過多の症状

こんにちは。ふさねこです。


熱中症対策としてナトリウム摂取がありますが、塩分の摂取量には注意が必要です。


現在日本では、塩分過多の人が多いようです。
農林水産省によると、食塩の1日あたりの摂取目標量は、

12才以上の男性→8.0g未満
12才以上の女性→7.0g未満

だそうです。


しかし、厚生労働省の「平成29年国民健康・栄養調査報告」によると、日本人の食塩の平均摂取量は、9.5gと目標量を上回っています。



WHO(世界保険機関)は、1日あたりの摂取目標量を5.0gとしており、日本人は、目標量の約2倍の食塩を摂取していることになります。




1日だけこの目標量を超える塩分を摂取したとしても、腎臓が排出してくれます。

しかし、慢性的に過剰摂取をすると、排出しきれずに体内に蓄積してしまいます。



この時の症状としては、

①のどの渇き
②高血圧
③むくみ

があります。



塩分過多が原因の病気としては、

動脈硬化
脳梗塞心筋梗塞心不全
③腎臓病
④尿路結石
骨粗鬆症
胃がん
など…

があります。




どのような仕組みでこれほど多くの症状を引き起こしているのでしょうか?


体内の塩分量が増えナトリウムの濃度が高くなると、ナトリウム濃度を薄めて適正に保つために細胞から水分があふれて細胞周囲にたまったり(むくみ)、のどが渇き水分を摂りって水分が血液中に移るなどし、血液量が増えます(高血圧)。

高血圧で血管が張りつめた状態が続くと、血管壁がダメージを受け、厚く硬くなってしまいます(動脈硬化)。

動脈硬化は、脳梗塞心筋梗塞の原因となり、高血圧は心臓の負担になるので、高血圧状態が続くと心不全の原因にもなります。



また、ナトリウムを排出する役割を担う腎臓にも負担がかかり、腎臓病を引き起こす可能性があります。

余分なナトリウムは、腎臓の働きで尿として排出されますが、その際にカルシウムと一緒に排出されるので、尿中のナトリウムが多いとそれに伴いカルシウムの量も増加し、尿路結石の危険性が高くなります。

また、カルシウムが多く排出されると、体内のカルシウムが不足し、骨粗鬆症になりやすくなります。



さらには、胃の中の塩分濃度が高まると、胃の粘膜が傷つき、胃炎になりやすくなって発がん性物質などの影響を受けやすくなり、胃がんの危険性が高まるとされています。




ナトリウムは、カリウムを摂取すると、体外に排出されます。

カリウムが多く含まれる食品としては、

野菜→ずいき・アボカド・ほうれん草
果物→バナナ・スイカ・柿・メロン
いも類→じゃがいも・さつまいも・里芋
豆類→インゲン豆・大豆・枝豆
海藻→昆布・ひじき
ナッツ→アーモンド・落花生・くるみ

など多くあります。



ただし、カリウムは、水溶性のため、茹でたり煮たりすると水に溶けてしまい、食品に含まれる量が減ってしまいます。

加工や精製される前の生の野菜や果物で摂取するのが効率的です。



カリウムの摂りすぎも、やはり健康に良くないです。栄養バランスが一番大事ですね。


「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですね。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。